こんばんは、ゆまコロです。
ホセ・アルベルト・ムヒカ・コルダノ、佐藤美由紀(訳)『世界でもっとも貧しい大統領ホセ・ムヒカの言葉』を読みました。
書評を見て、彼のスピーチが気になったからです。
ホセ・ムヒカはウルグアイ東方共和国の大統領だった人です。任期は2010.3.1から2015.3.1まで。
スペイン系の父親とイタリア系の母親のもとに、1935年に生まれます。
好きな言葉はこれです。
「人生というものは、刻一刻とあなたから逃げていきます。でも、足りないからといってスーパーで追加の人生を買うことはできません。
だから、人生を生きるために闘ってください。人生に中身をあげてください。あなたは、自分の人生の方向性をある程度決められます。自分の人生の道を切り拓いていけるのです。他の生き物と違い、あなたは、自分の人生に中身を詰めるか詰めないかを選択できるのです。
マーケットに自分の命を売り、必要でもないものを買い漁り、ローンを支払いながら人生を過ごしていたら、あっという間に私のような老人になってしまいますよ。リューマチまみれのね。」
発言もすごいですが、政策もすごいです。
2013年12月10日、ウルグアイの上院議会は大麻(マリファナ)の所持、使用、栽培を合法化する法案を可決。国家としては初めての大麻合法国に。
「1985年、ウルグアイでは約1,500人が麻薬を消費していたとされています。しかし、現在は約15万人に膨れ上がっています。これまで、多くの中毒者を逮捕し、麻薬の取り締まりにもお金をかけてきましたが、麻薬組織のほうが勝利していました。これは、ウルグアイのみならず、世界中で起きていることです。」
豊かさとは何なのか、考えさせられる本です。