こんにちは、ゆまコロです。
今日の埼玉は湿度が低く、過ごしやすいですね。
萩尾望都先生の漫画は、母の影響で小学生の頃から好きです。
コメディあり恋愛あり、社会風刺あり、な物語も好きですが、私が好きなのは絵です。初期の頃のお話に出てくる女の子のスラリとした綺麗な脚、お花のような可愛らしいお洋服を見るのが特に大好きです。
中身は漫画ではなく、萩尾先生がイタリアで行った、少女マンガの変遷についての講義をまとめた形になっています。
萩尾作品を読んでいて、コマ割りや登場人物の衣装などから、工夫されていることや、楽しんで描いているんだな、ということが伝わってくることは何度もありましたが、豊かな表現には不断の努力が必要不可欠なことを改めて思い知らされます。
とにかく沢山の漫画家さんの名前が出てくるので、萩尾先生はいかに沢山の他の人の漫画を読んでいて、ご自身もまた、新しい表現への探究に尽力しているのかが分かりました。
(クリエイティブなお仕事にはよくあることなのかもしれませんが、)マンガにすることで、家族の問題など、萩尾先生ご自身の、辛かった自分の境遇を乗り越えられるのが凄いと思いました。また、いま関心のあるテーマを扱うことで、その結果、困難の中にいる人の助けになることも、芸術ならではだなと思います。
先生は1949年生まれとのことですが、今も精力的に執筆されていることも嬉しかったです。そして、先生ご自身が、これからの漫画文化がもっと成長を遂げるよう、心から楽しみにされている様子が、読んでいて温かい気持ちになりました。
●どんな人に読んでもらいたいか。
少女漫画が好きな人。
新旧の少女漫画の体系を知りたい人。
文化としての漫画を考えたい人。
最後までお読み下さりありがとうございました。