ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

島本慈子『戦争で死ぬ、ということ』

こんばんは、ゆまコロです。

今日は8/15なので、島本慈子『戦争で死ぬ、ということ』

という本について書きます。

 

作者の島本さんは戦後生まれの方ですが、戦争を体験した方への、取材や文献を通して得られた苦しかったこと、悲しかったことの証言が包み隠さず書いてあり、生々しくて怖い話が多かったです。

 

ショッキングな話はいろいろあるのですが、私が

衝撃を受けたのは旧日本軍がフィリピンに行った時の話です。

アメリカからの独立を目前にしたフィリピンの人が食べ物を奪われたり、家畜を殺されたり、家に火を付けられたり…。

他の国の人が乗り込んできて、こんな風に振舞われたら、と思うと、暗い気分になります。以前、アルバイト先で一緒だったフィリピン出身の女性を思い出し、もう一度会えたら謝りたい気持ちになりました。

 

あとは手塚治虫先生の書いた、空襲の時の日記が興味深かったです。冷静な文体でした。

 

自国が戦場になったら国民はどうなるのか、リアルに考えさせられる本です。

 

●どんな人に読んでもらいたいか

戦争について考えたい人。

ノンフィクションが好きな人。

手塚治虫が好きな人。

アメリ同時多発テロの犠牲になった日本人について知りたい人。

 

ナイーブなテーマなので、表現的に良くないところがありましたらすみません。

最後までお読み下さりありがとうございました。

 

 

戦争で死ぬ、ということ (岩波新書)

戦争で死ぬ、ということ (岩波新書)