ニジタツ読書

マイペース会社員のゆるふわ書評。なるべく良いところを汲み取ろうとする、やや甘口なブックレビューです。

承認欲求の先の魅力的な報酬。『84.7%の女性をモテさせた僕が密室でこっそり教えていたこと』を読んで

おはようございます、ゆまコロです。今日の本はモテ髪師 大悟さんの『84.7%の女性をモテさせた僕が密室でこっそり教えていたこと』。モテ髪師 大悟さんは福岡にある美容室の美容師さんです。美容師さんが考える「モテ」とはどういうことか、外見だけでなく…

外を意識しない状態を目指す。『[禅的]持たない生き方』を読んで。

おはようございます、ゆまコロです。 金嶽宗信さんの『[禅的]持たない生き方』を読みました。 帯の「いらないものは、いさぎよく「捨てる」。 そもそも、はじめから「持たない」。 「後ろ向きな感情」も、 「よけいな人間関係」も。」という言葉に惹かれて…

初心に帰って美肌を考える。『「コロナ老け知らず」女医の美肌習慣』を読んで

おはようございます、ゆまコロです。 石井美夏さんの『「コロナ老け知らず」女医の美肌習慣』を読みました。 季節を問わず3年もマスク生活が続き、もともと大して力の入っていなかったメイクもこれ幸いとばかり目元にしか施さない省エネモードになり、それ…

他者のために発揮する力。『アウシュヴィッツで君を想う』を読んで

こんにちは、ゆまコロです。エディ・デ・ウィンド、塩﨑香織(訳)『アウシュヴィッツで君を想う』を読みました。著者のエディ・デ・ウィンドはユダヤ系オランダ人の精神科医・精神分析家です。作中ではハンス・ファン・ダムと表記されています。物語はウェ…

美味しいという幸せ。『もぐ∞(もぐのむげんだいじょう)』を読んで

おはようございます。ゆまコロです。 本年も宜しくお願い申し上げます。 最果タヒさんの『もぐ∞(もぐのむげんだいじょう)』を読みました。 食べ物に関するエッセイです。 どのページの食べ物も魅力的なので、空腹の時に読むと、いても立ってもいられなくな…

収入増より支出を減らそう。『月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活』を読んで

こんにちは、ゆまコロです。ずいぶんこちらを放置してしまってごめんなさい。 更新していなかった間、ずっと読書をしていなかったわけではないのですが、パソコンの前に座ってまとめるのが億劫に感じる時もあり。継続力がなくて情けないです。そうは言っても…

子どもの成長に胸震える瞬間。『サンセット・パーク』を読んで

こんにちは、ゆまコロです。 ポール・オースター、柴田元幸(訳)『サンセット・パーク』を読みました。 シェアハウスで共同生活をする若者たちそれぞれの物語なのですが、視点が変わるごとに、それぞれが抱える問題と、各人とのつながりが明らかになる手法が…

人生は一生勉強、をポジティブに受け入れる。『精神科医が教えるムダにならない勉強法』を読んで

こんにちは、ゆまコロです。 樺沢紫苑『精神科医が教えるムダにならない勉強法』を読みました。 著者のいう、ムダにならない勉強法とは、「アウトプットする」勉強のことです。 (前略)人間は「嫌い」なこと、「辛い」ことをやらされると、副腎皮質からストレ…

ヤニス・バルファキス『父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』を読んで

おはようございます、ゆまコロです。 ヤニス・バルファキス、関美和(訳)『父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』を読みました。 著者であるギリシャの元財務大臣が10代の娘に伝えたかったのは、端的にいうと以下のこと…

岩田健太郎『1秒もムダに生きない 時間の上手な使い方』を読んで

おはようございます。ゆまコロです。 岩田健太郎『1秒もムダに生きない 時間の上手な使い方』を読みました。 著者は感染症専門内科のお医者さんです。 岩田先生が思う上手な時間の使い方とは、端的に言うと、 「その与えられた場にふさわしい時間の使い方が…

ブッツァーティ『タタール人の砂漠』を読んで

おはようございます、ゆまコロです。 ブッツァーティ、脇功(訳)『タタール人の砂漠』を読みました。 そう、いまでは彼は将校なのだ、金も入るし、美しい女たちも振り向くことだろう。だが、結局は、人生のいちばんいい時期、青春の盛りは、おそらくは終わ…

都甲幸治『世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今』を読んで

おはようございます、ゆまコロです。 都甲幸治『世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今』を読みました。 本書は、翻訳家であり、早稲田大学文学学術院教授でもある都甲幸治さんが、世界の八つの文学賞を選び、書評家、翻訳家など本にまつわる職業…

ポール・オースター『インヴィジブル』を読んで

おはようございます、ゆまコロです。 ポール・オースター、柴田元幸(訳)『インヴィジブル』を読みました。 私はこれが終わってほしくなかった。不思議な、測りがたきマルゴと一緒にその不思議な楽園で暮らすことは、それまで私の身に起きた最良の、最高にあ…

オルガ・トカルチュク『昼の家、夜の家』を読んで

おはようございます、ゆまコロです。 オルガ・トカルチュク、小椋彩(訳)『昼の家、夜の家』を読みました。 ノヴァ・ルダの協同組合銀行に勤めるクリシャは夢を見た。一九六九年の早春のことだった。 夢のなかで彼女は、左耳に声を聞いた。はじめは女性の声…

ポール・オースター『内面からの報告書』を読んで

おはようございます、ゆまコロです。 ポール・オースター、柴田元幸(訳)『内面からの報告書』を読みました。 君の住む地域最大の有名人はトマス・エジソンだった。君が生まれたとき、エジソンが亡くなってまだ十六年しか経っていなかった。彼の研究所は君…

シュトルム『みずうみ/三色すみれ/人形使いのポーレ』を読んで

おはようございます、ゆまコロです。 シュトルム、松永美穂(訳)『みずうみ/三色すみれ/人形使いのポーレ』を読みました。 読んだのはずいぶん前なのに、心に残るシュトルム作品。 大好きな松永美穂さんの訳で文庫になっていたので、再読しました。 3話入…

今村暁『1分間の日記で夢は必ずかなう!』を読んで

おはようございます、ゆまコロです。 今村暁『1分間の日記で夢は必ずかなう!』を読みました。 学生時代にホームステイをした際、日記を付けたのですが、帰ってきてから読んでも意外と面白くて、日記をつけることのメリットについて気になっていました。 た…

佐藤富雄『愛されてお金持ちになる魔法の言葉』を読んで

おはようございます、ゆまコロです。 佐藤富雄『愛されてお金持ちになる魔法の言葉』を読みました。 ■勝ち組遺伝子をONにする方法 「自分には、生まれたときからすでに、望むことを全部かなえる力が備わっていた」 と心から納得すると、まるで当たり前のよう…

中野ジェームズ修一『下半身に筋肉をつけると「太らない」「疲れない」』を読んで

おはようございます、ゆまコロです。 中野ジェームズ修一『下半身に筋肉をつけると「太らない」「疲れない」』を読みました。 筋トレのモチベーションアップになるといいなと思って、手に取りました。 ■正しい姿勢をしようと無理すると、かえって逆効果。 美…

南沢典子『すっぴん美人の教科書』を読んで

おはようございます、ゆまコロです。 南沢典子『すっぴん美人の教科書』を読みました。 長時間マスクをしていると、肌荒れが気になるこの頃です。 何か良いアドバイス的な内容がないかと思って手に取りました。 ■おやつについて ふだんの私のおやつは、油で…

荒木香織『ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」』を読んで

おはようございます、ゆまコロです。 荒木香織『ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」』を読みました。 著者は2012年より「ラグビーワールドカップ2015」終了までラグビー男子日本代表メンタルコーチをされていた方です。 スポーツでの目標の立て…

ポール・オースター『写字室の旅』を読んで

おはようございます、ゆまコロです。 ポール・オースター、柴田元幸(訳)『写字室の旅』を読みました。 自由に旅行ができないこの時節柄、旅というタイトルに心踊りましたが、主人公の置かれた状況は、これ以上無いくらい閉鎖的でした。 どうして捕らえられて…

立花隆『知の旅は終わらない』を読んで

おはようございます、ゆまコロです。 立花隆『知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと』を読みました。 筆者が大学生の時に、初めてヨーロッパを旅したお話が印象深いです。 資金調達に始まり、1960年ごろに海外旅行へ行く大変さが…

菅原洋平『「寝たりない」がなくなる本』を読んで

おはようございます、ゆまコロです。 菅原洋平『「寝たりない」がなくなる本』を読みました。 こんなタイトルの本を手に取るからには、さぞかし少ない睡眠時間で日々過ごしている人間なのかと思いきや、時間的には結構寝ています。なのに、結構いつでも眠い…

ポール・オースター『闇の中の男』を読んで

おはようございます、ゆまコロです。 ポール・オースター、柴田元幸(訳)『闇の中の男』を読みました。 作中で更に違う物語が展開される「物語中物語」が面白い(場合によると本編よりも)のは、オースター作品ではよくあることですが、今回は物語中物語とメ…

アビジット・V・バナジー, エステル・デュフロ『絶望を希望に変える経済学』を読んで

おはようございます。ゆまコロです。 アビジット・V・バナジー、エステル・デュフロ、村井章子(訳)『絶望を希望に変える経済学』を読みました。 『ファクトフルネス』に似ていると聞き、読んでみました。 この本で印象に残ったのは以下の部分です。 自分と…

マリア・シャラポワ『マリア・シャラポワ自伝』

おはようございます、ゆまコロです。 大阪なおみ選手、国枝慎吾選手、全米オープン優勝おめでとうございます。 今回の本はテニスに関連して、マリア・シャラポワ、金井真弓(訳)『マリア・シャラポワ自伝』です。 ボールを打つことはいつでも大好きだった。…

小渕千絵『APD「音は聞こえているのに聞きとれない」人たち』

おはようございます、ゆまコロです。 小渕千絵『APD「音は聞こえているのに聞きとれない」人たち 聴覚情報処理障害(APD)とうまくつきあう方法』を読みました。 APD=聴覚情報処理障害(Auditory Processing Disorder)とは、 聴力に問題はなく音は聞こえて…

新海誠『小説 天気の子』

おはようございます、ゆまコロです。 新海誠『小説 天気の子』を読みました。 ーそうか。皆が取材でなんでも話してくれるのは、だからだ。女子高生も大学の研究者もいつかの占い師も、相手が夏美さんだからこそあんなふうに喋ったのだ。誰のことも否定せず、…

ポール・オースター『冬の日誌』

おはようございます、ゆまコロです。 ポール・オースター、柴田元幸(訳)『冬の日誌』を読みました。 より繊細な、より美しく、最終的にはより充実感のあるゲーム― もっとも暴力的でないスポーツたる野球の技能を君は着々と身につけていき、六つか七つのこ…