おはようございます、ゆまコロです。
『アラビアン=ナイト』を読みました。
この物語は、1704年フランスのアントワン・ギャランという人が書いた「千一夜」という本によって、欧州中に広まったのだそうです。
「アラビア」とは、インドとアフリカの間、メソポタミア地方の南、西南アジアにあった国なのだそうです。東はペルシア湾とオーマン湾、南はアラビア海、西は紅海、北だけアジア大陸と地続きの半島。1/3が砂漠で、夏は48℃以上。この場所で物語の本としてまとめられたのは、700年くらい昔と言われているそう。
「「化けものにつりつかれるなんて、もともと女には化けものじみたところがあるからだ」
と(王さまは)女がきらいになってしまった。美しい女、かわいらしい女ほど、王さまは憎らしかった。王さまは、毎日ひとりずつ若い娘をじぶんの城に呼びよせて、ひと晩だけおきさきにすると、あくる朝には殺してしまった。」
という導入がすごいです。
短い話がいくつも詰まっているのですが、意外にも、結末はハッピーエンドの物語が多いです。
好きなのは
「つぼ裁判」と「ダイヤモンドよりすてきな少女」という話です。
古さを感じさせない、素敵な本でした。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
私が読んだのは、小学館の全集の中におさめられている話だったので、今は販売されていないようでした。
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- 作者: ケイト・D.ウィギン,ノラ・A.スミス,W.ハーヴェイ,Kate Douglas Wiggin,Nora A. Smith,坂井晴彦
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